メーカーから直送されたM400 聴いてみました。

まず設置して通電すると、ボリュームノブの中央が赤く光ります。ノブを押し込むとスイッチが入ります。
スイッチオンと同時に、画面に80という数字が表示されます。
この数字はボリュームであり、ロータリーエンコーダーによってスムーズに変更できます。

再びエンコーダーの中央をクリックすると設定画面に入れます。
設定可能なのは、デジタルフィルタ動作、ボリューム固定/可変切り替え、画面の明るさ、等です。

ボリュームは可変であれば0-80での調整。固定では80に固定されるようです。80以上にはなりませんでした。また、固定に切り替えるときに「接続機器のボリュームに注意」とチェックが表示されます。

画面の明るさは8段階。一番暗くしてもオフにはなりません。

基本がボリューム可変動作であること、および、画面が完全にオフできない仕様であること、より、単体DACとしてより、DACプリとしての動作を優先しているように感じられました。
その目で見ると、入力端子は多彩であり、色々な組み合わせが期待できます。
パワードスピーカーとの組み合わせで、高品質なコンパクトシステムが組めそうに思いました。
(たとえば、自分が出品している、これなどです。w)

再生環境ですが、
MBP → USB接続 → M400 →  バランス接続 → LA10 V1 → バランス接続 → MA10 BTL → 自作SP
という構成です。
それまで鳴らしていたDACは、
Denafripls Terminator DAC (クロック注入仕様改造品)+ DuCULoNクロック
です。

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一聴して、細かい音がよく出ているのがわかります。情報量がぐっと増えた感じ。
TerminatorはR-2Rのマルチビット構成なので、細かい音よりも低域のがっちり感が得意な構成です。対するM400が搭載しているのは、現在入手可能なDACチップとしては最高のS/N比を誇るAK4499EQです。
変換精度、という点で最新のAK4499EQはやはり最新構成の良さを持っているのだと感じました。

SMSLというメーカーでいえば、SU-8(V1)にクロック注入改造をしたことや、当時フラッグシップのd-1を所有していたことがありますが、解像度という点ではやはりM400がもっとも優れているように思います。ただ、d-1は金属インゴットのような筐体だったためか、音の全体的な安定感についてはd-1の方が優れているように感じました。

なるほど、これが、旭化成フラッグシップDACチップの音か、と納得。

ただ、現在のシステムではあまり活躍できなそうなので、ヤフオクに出品することにしました。
面白いDACです。Amazonでも購入できますが、中国発送での到着は3週間以上かかるようです。
ご興味を持たれた方は、ぜひご検討ください。

ヤフオクの出品画面はこちら↓です。 
SMSL M400 最新DACチップAK4499EQ搭載! Mシリーズフラッグシップモデル